イカル

 鳥綱スズメ目アトリ科の鳥。イカルガ、マメマワシ(豆回し)の名もあります。全長約23センチ。イカルという和名は「いかるがの里」の斑鳩で、美しき大和言葉です。英名では『日本の太い嘴』で日本の鳥であることが分かります。日本に棲むアトリ科の鳥の中では最も体が大きく、太い黄色の嘴が特徴です。イカルはマメ科などの木の実を食べ、ぱちぱちと音を立てついばみます。さえずる声もついばむ音も早春の譜を創る響きです。

 落葉広葉樹林や針広混交林に好んですみます。主に樹上で、秋と冬にはスギ、松など植物質のものを食べ、夏には昆虫もとります。高木の樹枝上に巣をかけ、5〜7月に3〜4個の卵を産みます。口笛のような音質のキーコキーというさえずりが、「お菊二十四」「蓑笠(みのかさ)着い」などと聞き習わされ、親しまれています。
イカル


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