浅間高原の魅力
浅間高原の魅力は、鬼押出し園に代表される熔岩の大地と広大に広がるキャベツ畑です。そして、まだ開発されてない、鹿神(カモシカ)たちが生きる豊かな森です。その浅間高原は、六里ケ原と呼ばれることからもその広さがわかるというものです。かつては南木山とも呼ばれ、十九世紀終わり、天明三年の浅間山の大爆発前は、富士山麓青木ケ原の大樹海を思わせる緑濃い大森林地帯であったといわれています。それが、天明三年の大爆発で、溶岩などの火山堆積物で全滅し、200年かかって緑を復活させました
。鬼押出し周辺などでは、「火山荒原」に少しずつ植物がテリトリーを広げていく様子がわかり、自然の回復力の推移がよくわかります。
面白いのは、珍しい溶岩樹型です。火砕流が固まった岩盤にぽっかりとあいた穴は、かつての樹木のあとで、今、そこにはヒカリゴケも見られます。浅間山頂に近づくと、植物の生息はまれになり、荒々しい火山の素肌を見せますが、黒斑山の西側などは比較的標高の高いところまで針葉樹が茂り、天然のカラマツなども生育している。また、ここでは縞枯れと呼ばれ、縞状に樹林が枯れる現象も見られます。
そんな魅力たっぷりな浅間高原の自然を皆さんに体験してもらいたいと考えている私たちは、ガイドブックには、決して掲載されない秘密の浅間高原自然体験プログラムを御用意いたしました。詳細については、各プログラムを御覧ください。